子宮蓄膿症について

今回は、よく遭遇する病気として子宮蓄膿症をご紹介します。
 
子宮蓄膿症とは、簡単に言うと子宮内に細菌感染を起こしてしまい膿が溜まってしまう病気です。
子宮蓄膿症には2種類のタイプがあり、
溜まった膿が陰部から排膿される開放性と
溜まった膿が陰部から排膿されない閉鎖性があります。
閉鎖性は膿が排膿されない為、子宮が破裂してしまう危険が非常に危険です。
開放性でも子宮内で増えた細菌や毒素が身体中に周り敗血症や、循環障害からの腎不全などの命に関わる病気に繋がることもあり、大変危険です。
 
子宮蓄膿症は、避妊手術をしていない中年齢以上の子に多いと言われています。
 
症状としては、
・陰部から膿が出る(開放型の場合)
・発情出血がいつもより長い
・元気や食欲が低下する
・水をよく飲む
・嘔吐や下痢をしている
・発熱があり、ぐったりしている
 
治療方法は、子宮と卵巣を摘出する手術を行います。その後、細菌感染に対する抗生剤治療を行います。
命に関わる基礎疾患がない限り、手術が第一選択です。
 
もしもご自宅の子が避妊手術をしておらず、上記の症状がある場合には早めにご相談ください!
生殖器腫瘍等がない限り、早期発見・早期治療で完治が望める病気です。
 
子宮蓄膿症は、避妊手術で予防することのできる病気です!!!!
若いうちに避妊手術をすることをオススメしています!
 
 
ご不明な点がございましたら、当センターまでご相談ください!
 
 
 
博多犬猫医センター
動物看護師
上田 果奈