凍結防止剤がペットに与える影響

凍結防止剤がペットに与える影響について
 
 
冬になって気温が下がってくると、車がスリップしたり人が転倒するのを防ぐために、道路に凍結防止剤を散布してあることがあるかと思います。
今回は、凍結防止剤がペットに与える影響をご紹介します。
 
凍結防止剤の主成分は、塩化ナトリウム(塩)です。そのなかに「塩化カルシウム」などが含まれており、この「塩化カルシウム」が中毒を引き起こす危険性があります。
 
症状は、
皮膚や肉球についてしまうと皮膚がただれたり、皮が剥がれたりします。
誤って摂取してしまった場合、胃や腸の粘膜を刺激し嘔吐や下痢を引き起こします。
 
ペットが直接的に凍結防止剤を摂取することはなくとも、お散歩などで肉球についた凍結防止剤を舐めてしまうことで中毒症状を起こすこともある為、注意が必要です。
 
 
~冬場のお散歩の注意点~
① しっかりと寒さ対策を行いましょう。
(特に若齢の子や高齢の子は、体温調節がうなくできないことがあります。)
② 帰ったら、手足をしっかりと洗ってあげましょう。
(凍結防止剤が付着してしまっていることがあります。)
 
上記の2点を守って、元気に楽しく冬を過ごしましょう!
 
 
ご不明な点があれば、当センターへご相談ください。
 
 
 
博多犬猫医療センター
動物看護師(チーフマネージャー)
濱田 将平