犬のワクチンアレルギーについてご紹介

犬は毎年、「狂犬病ワクチン」と「混合ワクチン」を接種しますが、まれにワクチン接種後にアレルギー反応を起こすことがあります。
症状は様々ですが、多く見られるのは顔の腫れ、かゆみ、嘔吐などです。

非常にまれですが、アナフィラキシーショックという重篤なアレルギー反応を起こす事もあり、これはすぐに治療をしないと命にかかわります。
アナフィラキシーショックは接種後~20分以内に発生するので、接種後はしばらく院内で様子を見ていただくことをお勧めします。

当センターでは、ワクチン接種はなるべく午前中に来ていただくことを推奨しています。
夕方に接種すると夜にアレルギー症状が出てしまい、飼主様も就寝されていたりして対処が遅れてしまうことがあるからです。

「狂犬病」と「混合ワクチン」の同時接種はあまり推奨しません。(注射に関わらず、急を要しない予防関係は、別日にすることを勧めています。)
万が一アレルギー反応が出てしまった場合に、どちらが原因かわからないからです。

~ワクチン接種後の注意点~
・1日よく様子を見てあげましょう。
(少しでも体調に異変があれば、ご連絡をお願いします)
・シャンプーや激しい運動は避けましょう。
(体温が上がることで、アレルギー反応が出やすくなります)

ご家族にとってワクチンは、重要な予防ツールです。正しい知識をつけ、適切に行うことが重要です。
ご不明な点があれば、当センターへご相談ください。


博多犬猫医療センター
動物看護師
濱田 将平